夏は暑い。わかっていてもどうしても口から出てしまうのは「暑い」の2文字。
大阪では、最高気温が36℃、37℃、38℃と数字を見るだけでもぐったりとしてしまう日が続いています。
先日、商品撮影のため最高気温が37℃の日にしばらく外で撮影をしていたら、頭痛がしてきて危うく熱中症になりかけました。水分を摂ってしばらく休んだら回復したので大したことはなかったですが、今夏のような猛暑では普段元気な人が熱中症になってもおかしくありません。
今回はビジネスマンのための熱中症対策をご紹介いたします!
1:熱中症になりやすいシーン
昔は熱中症は外で運動を長時間することが原因でなると思われていました。しかし、今では屋外・室内関係なく熱中症になることもあり、一概に「室内にいるから大丈夫」とは言えなくなっています。
もちろん、外回りが多いビジネスマンや屋外で仕事をする環境の人(工事関係者など)は熱中症になるリスクも高くなりますが、基本的に室内で仕事をする内勤のビジネスマンも油断は禁物です。
人間の身体は汗をかくことで身体の熱を放出し身体を冷やして適正な体温を保ちます。しかし常にクーラーの効いた室内にいると汗をかくことがありません。汗をかかないことで、自分でも気づかないうちに身体に熱がこもり、室内でも熱中症になるリスクが高まるのです。
あまり寝られなくて寝不足、なんだか体がだるい、という調子の悪い日はさらに注意しましょう。
2:熱中症の症状
熱中症の症状は、めまい・ふらつき・頭痛・筋肉痛・吐き気・倦怠感・過呼吸などさまざまです。
顔にほてりを感じると、それは熱中症の初期症状です。すぐに身体を休めましょう。
こむら返りは熱中症の初期症状とよく言われますが、筋肉痛やこむら返りは発汗による塩分(ナトリウム等)の欠乏によって起こります。
「熱中症かな?」と思ったら、水分と一緒に発汗で失われた塩分を摂取することも意識しましょう。
3:ビジネスマンの熱中症対策
「水分をこまめに摂る」「適度に休憩をとる」「風通しのいい涼しい服装を心がける」「食事はバランスよく食べる」これらは熱中症にならないための注意点です。
では、ビジネスマンが注意すべき点はどういうものでしょうか?
外回りをするビジネスマンが特に気を付けるべき注意点は次の2点です。
・訪問先まで乗り継ぎが少ないルートで行動する
・正午~午後3時の最も暑くなる時間帯は外を長時間歩かないようにする
こうした行動を心がけるだけで熱中症になるリスクは軽減されます。
またクールビズが定着化してきたとはいえ「どうしてもスーツじゃないといけない」というビジネスマンも少なくはありません。しかしスーツを着て、体調が悪くなっては本末転倒です。
次の4点を心がけることでハードな外回りを少しでも楽にしましょう。
・疲れにくいビジネスシューズを履く
・訪問先に到着するまではジャケットを脱いでおく
・汗をかいたら汗拭きシートやガーゼハンカチなどでこまめに汗を拭く
・替えのインナーなどを用意して、汗をかいたら着替える
「自分はクーラーの効いている室内だから大丈夫!」
そう思っていても室内でも熱中症になるリスクはあります。
涼しい場所にいると汗もかかず、喉の渇きも感じにくくなります。
人の身体は汗をかくことで体内の熱を外に放出し、体温をコントロールします。汗をかかないということは、自分でも気づかないうちに身体の中に熱がたまっていくことになるのです。
人間は汗をかいていなくても、皮膚などから水分を失っています。そのため、室内にいると知らず知らずのうちに脱水症状になっていることもあります。喉の渇きを感じる前に意識して水分補給をするようにしましょう。
室内と屋外の気温差が大きいと、屋外に出たときに暑さに体がうまく対応できずに体調が悪くなることもあります。そうならないためにクーラーの設定温度は外気温マイナス5℃がいいとされています。
しかし35℃を超えるような猛暑ではそうも言ってられません。そんな時は湿度に気を付けてみてください。
湿度が低すぎると、皮膚などから失われる水分量が増え、脱水症状になりやすくなります。湿度は60~70%を維持するように、室内の湿度もこまめにチェックするようにしましょう。湿度が低いようなら、濡れたタオルを室内に干したり、コップに水を入れて置いておくだけでも効果的です。
ちなみに屋外・室内どちらにいる場合でも水分を摂るときは、一気にがぶ飲みするのではなくこまめに摂りましょう。この時、利尿作用がある緑茶やコーヒーよりも、ノンカフェインの麦茶やそば茶を選びましょう。汗をかいた場合は汗で失われた塩分を補給するためにスポーツドリンクや経口補水液等をおすすめします。
食事で熱中症対策
暑い時期は食欲もなくなり、冷たい麺やさっぱりしたものを好んで食べがちです。
もちろん何も食べないよりはいいですが、食事が偏ると夏を乗り切るために必要な栄養素が不足してしまい、熱中症になりやすい原因にもなります。
麺類などはタンパク質やビタミンを含む野菜が不足しがちになり、逆に糖質過多になります。糖質をエネルギーに変えるときにはビタミンB1が使われます。ビタミンB1が不足すると、体はより疲れやすくなってしまうのです。
また汗をかくと水分やナトリウム、カリウムが失われるとともに鉄分も失われます。鉄分が失われることにより、貧血になりやすくこれもまた疲れやすい原因になります。
様々な栄養素の含まれたバランスのいい食事をとることは大切です。しかし、忙しいビジネスマンはなかなか食事に時間をかけられません。そこで簡単にできる食事の意識改革が大切です。
「野菜ジュースを飲む」「麺や丼などに野菜サラダを足してみる」「ビタミンB1が多く含まれる豚肉を意識して選ぶ」「内勤で汗をかかない人は体の代謝を上げるためにあたたかいものを食べる」等ちょっとしたことを意識するだけで夏を乗り切られる身体はできるのです!
4:熱中症になってしまったら
熱中症にならないように対策をとることはもちろん大事ですが、もし熱中症になってしまったら……
「顔がほてって暑い」「立ちくらみがする」「頭痛がする」「吐き気がする」そんな症状が出たら熱中症かもしれません。すぐに身体を休めましょう。
屋外にいる場合は、すぐに日陰や、できればクーラーがついた室内に避難しましょう。ベルトをゆるめ、シャツのボタンを外して服をゆるめて通気性をよくし、冷たい濡れタオルや自動販売機で売っている冷たい缶コーヒーなどで首元などをしっかり冷やしましょう。この時に水分補給を忘れずにおこないましょう。
水分を自力で摂れない等の重症の場合はすぐに医療機関を受診しましょう。
毎年夏になると熱中症が原因で亡くなる方もいらっしゃいます。「ただの熱中症」だと甘く見ると危険です。十分注意しましょう。
5:お役立ちグッズ
さまざまな熱中症対策、また熱中症になってしまった時の対処法などをお話してきましたが、今は熱中症予防対策グッズがたくさん出ています。
ビジネスマンが毎日使える、おすすめ対策グッズをご紹介いたします。
シャツクール 冷感ストロング 755円(Amazon 2018年7月18日現在)
衣類にスプレーすると、汗などの水分に反応してひんやりとした冷感を与えます。
ワキや背中などの汗をかきやすい部分にスプレーするとより効果を感じられます。
効果持続時間は1~2時間。外出前に使うと移動時間も快適です。
メンズビオレ 薬用デオドラントボディシートせっけんの香り 316円(Amazon 2018年7月18日現在)
汗をかいてそのままにしていたら冷えの原因やニオイの原因にもなります。
かばんに汗拭きシートを入れておけば安心です。
冷却感のあるシートで気分もすっきり!
森永製菓 inタブレット塩分プラス500g 1022円(Amazon 2018年7月18日現在)
汗をかくことで失われる塩分と、ビタミン群・カルシウムなどをお手軽に補給できるタブレットです。
食べやすいレモン味で個包装になっており、かばんやポケットに入れておけば安心。
水分補給の際に一緒に摂りましょう。
塩分タブレットは様々なメーカーから出ているので自分が食べやすいものを選んでみてもいいですね。
うだるような猛暑、天気予報の最高気温を見るだけでもうんざりしますね。
夜もなかなか気温が下がらないため、暑くてなかなか眠れず寝不足になる方も多いのではないでしょうか?
寝不足で疲れている身体で外に出ると、ますます熱中症になるリスクは高まります。
自分は大丈夫と思っていても、この猛暑ではいつ熱中症になってもおかしくありません。
規則正しい生活を送ることはもちろんですが、身近なことから対策をしてこの暑い夏を乗り切りましょう!
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