スーツを着るときの常識や、美しい着こなし方を実は知らない方が多いように感じます。
せっかくビシっとスーツを着るなら、正しいスーツの着方を知っておきたいですよね。
美しく着る裏技も存在するので、そちらも一緒にスーツの正しい着こなし方とマナーについてご紹介していきます。
ジャケットのボタンは全部留めてはいけない
初歩的なことですが、意外と間違っている人も多いジャケットボタンの留め方。
2つボタンでも3つボタンでも、一番下のボタンを留めないのが世界共通のルールなのです。
これは、ボタンは留めるという役割のほかに、装飾の役割もあるためです。
2つボタンのジャケットの場合、上のボタンを留める用、下のボタンは装飾用と考えましょう。
また、ジレのボタンも同様に、一番下のボタンは留めてはいけません。
立つとき・座るときでジャケットのボタンは留め外しする
立っているときは、しっかりとジャケットのボタンを締め、座ったときはボタンを外すのが基本です。
座ったときにジャケットのボタンを外すと一見だらしなく見えますが、許容されていることが多いので大丈夫です。
また、ボタンを留めたままだと生地が引っ張られてしまい、腹部や脇周辺にシワが出てしまうため、シワを防ぐためにもジャケットのボタンは所作によって留め外ししましょう。
ジャケットの腰についたポケットのフラップは屋外と屋内で出し入れする
フラップは日本語で雨ぶたを意味するように、「雨避け」や「ほこり避け」の用途があります。
そのため、屋外ではフラップを外に出しましょう。ただ、フォーマルシーンで着用する礼装には本来フラップがついておらず、上品に見せることができる。したがって、フォーマルな場でフラップがついているジャケットを着用する場合は、屋内にいるときと同様にフラップを内にしまっておきましょう。
ポケットには基本的にものを入れない
スーツにはヒップポケットや腰ポケットなど様々なポケットが備わっていますが、これらには基本的にものを入れないようにします。
その理由は、ポケットに入れたものの重みで、スーツの美しいシルエットが崩れてしまうからです。
ヒップポケットや腰ポケットについつい財布やケータイを入れがちですが、シルエットが崩れやすく、生地も傷みやすいので避けましょう。
ポケットを活用する際には、スーツ全体に響きにくいジャケットの内ポケットを使用するか、重量のないものに留めておきましょう。
スーツのラペルとネクタイの幅が揃っていると見栄えがよい
ビジネススタイルではVゾーンを印象を決める重要なパーツですが、ジャケットのラペルやネクタイの幅によって着こなしの印象が変わります。
ラペルとネクタイの大剣先端部分の幅は同じくらいにするのが原則です。
幅を揃えることでちょどいいバランスに見え、違和感のないVゾーンを構築することができますよ。
パンツの裾の折り返しにコインを入れるとシルエットが綺麗になる
裏技としてご紹介したいのが、裾が折り返されたダブル仕様のスーツのパンツにはコイン(1円玉など)を忍ばせるといいです◎
折り返された隙間にコインを投入することで、程よい重みになりパンツのシルエットやクリ―スラインが美しく表現されます。
生地の薄いものほど効果がでやすいのでご存知なかった人は一度お試ししてみてはいかがでしょうか?
ソックスは長めのダークカラーにする
スーツを着用するときは、足を組んだりした際に素足やすね毛が見えてしまうのは恥ずかしいものです。
基本的に薄手生地で黒色(ダークカラー)のロングホーズと呼ばれるヒザ下丈のものを選ぶのがベストです。
NGソックスは白色ソックスやくるぶし丈ソックスです。白色ソックスはファッションとしてお洒落ですが、学生のように見えてしまうのでビジネスシーンにはやめましょう。
また、くるぶし丈ソックスは、暑いときなど履きたくなる気持ちもわかりますが、座るときなど肌が露出して間抜けな印象になってしまうのでやめましょう。
年を重ねてスーツのマナーについて注意されるのは恥ずかしいですよね。
正しいマナーを押さえ、かっこよくスーツを着こなせるようにしておきましょう。