【楽しむために始めたはずが・・・】知らぬ間に陥る「SNS疲れ」

【楽しむために始めたはずが・・・】知らぬ間に陥る「SNS疲れ」

すぐにスマホを見てしまうあなた。

 
スマホ スマートフォン 携帯電話
 
今となってはなくてはならないもの、とまでいわれる
SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)。
 
スマートフォンの普及とともに、
ここ10年程度でたちまち広まっていったこのSNSは
日々新しい価値を創造しています。
 
しかし、そんななかでトラブルも多く発生しています。
今回は幅広い世代に見受けられる「SNS疲れ」についてお話していきます。
 
 
 

1.データでみるSNSの普及

 
そもそも、現在日本ではどれくらいの人がSNSを利用しているのでしょうか。
ICT総研「2018年度 SNS利用動向に関する調査」のアンケートによると
日本におけるSNS利用者は7,523万人(普及率75%)
2020年末には7,937万人に拡大すると予測される、とのこと。
 
SNS 利用者数 増加 グラフ
引用:ICT総研「2018年度 SNS利用動向に関する調査」
 
その中でもLINEの利用率は81%、Twitterは43%、Instagramは36%
主要SNSに集中して利用されています。
 
また、SNSの普及とともにその利用時間も増加しています。
 
SNS 利用時間 増加
 
増えた・どちらかと言えば増えた と回答する人がLINE・Twitterで約40%、
Instagramで54%と、半数以上がSNSの利用時間が増えているという結果に。
 
SNSの利用目的はその多くが「知人の近況を知りたい」「人とつながっていたい」という
周囲の人たちの動向を知ったり、コミュニケーションを求めるものであることも分かりました。
 
 

2.「SNS疲れ」とは

 
疲れた 疲れ tired
 
周囲とのつながりを求めて始めたSNSのはずが、
いつからかとても「疲れるもの」になっていた・・・。
そういった「SNS疲れ」が巷では問題になっています。
 
SNS疲れ(読み)エスエヌエスヅカレ
《SNS tired》ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)やメッセンジャーアプリなどでのコミュニケーションによる気疲れ。長時間の利用に伴う精神的・身体的疲労のほか、自身の発言に対する反応を過剰に気にしたり、知人の発言に返答することに義務感を感じたり、企業などのSNSで見られる不特定多数の利用者からの否定的な発言や暴言に気を病んだりすることを指す。代表的なSNSやアプリの名称を用いて、ツイッター疲れ、フェースブック疲れ、ライン疲れなどともいう。
 
仕事の上司や取引先、苦手な友人やその知り合いなど、
義務感からSNS上で繋がってしまったことでストレスを感じる。
 
見なくてよかった、見たくなかった情報を見てしまった。
 
SNSに疲れてしまった、と感じるタイミングは数多くあります。
 
 

2-1.LINEに疲れる理由

 
メッセージ アプリ LINE
 
株式会社LinkによるSNS疲れについての調査では
各SNSでどんな点に疲れを感じるのか、をアンケート調査。
 
1位:既読をつけた際に返信しなければという焦り・義務感を感じたとき
2位:見なければいけないメッセージが多すぎる
3位:自分と他人の会話のトーンに差があったとき
 
近年では仕事でLINEを使用する会社も増えており、
そういった点で「見なければいけない」というストレスを抱える方も多いのではないでしょうか。
 
 

2-2.Twitterに疲れる理由

 
Twitter ツイッター アプリ
 
1位:攻撃的な言葉や誹謗中傷が目に入る
2位:繋がり過ぎた結果。見たいと思わない情報まで入ってくる
3位:他の人にどう思われているかを想像したり他人と比較することで、言いたいことが言えなくなる
4位:自分のテンションが低いときに高いテンションの投稿を見た(逆も含む)
5位:周りの反応やリツイート・いいねの数が少ない
 
こちらは前述にもあるように「見たくなかったものを見てしまった」という、
取り入れる情報を自分で選びきれないという点が大きいようです。
 
また、自由に呟けるはずのツールですが「全員に見られている」という意識から
言いたいことが言えないことも疲れてしまう原因に。
 

2-3.Instagramに疲れる理由

 
インスタ インスタグラム Instagram
 
1位:自分のテンションが低いときに高いテンションの投稿を見た(逆も含む)
2位:他の人にどう思われているかを想像したり他人と比較することで、本来の自分らしさを出せない
3位:他人の生活に嫉妬してしまう
4位:繋がり過ぎた結果、見たいと思わない情報まで入ってくる
 
一方、Instagram(通称:インスタ)では写真投稿が主となるため
自分が悩んでいたり、気分が沈んでいる時に
知人の楽しそうな写真投稿を見ることで疲れてしまう、といった回答が多くみられました。
 
 

とはいえ本来は「楽しいもの」であるSNS

 
SNS ソーシャルネットワーク
 
年々、年賀状の枚数が減少していると感じる時代に
SNSは知人と繋がれる数少ないツールです。
 
SNSがきっかけで懐かしい友人に会えることも、
はたまたSNSがきっかけで一生涯の友人に出会うこともあることに違いはありません。
 
SNSを利用しすぎることからSNS疲れを感じてしまうのならば、
一度スマートフォンを手放し、SNSを離れてみるのもいいかもしれません。
 
自分にとってベストな形でSNSと付き合っていくことができるよう、
自分自身でコントロールしていくことが重要です。
 

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